俺のデュエマは周回遅れだ!

TCGのあんな事やこんな事について書きます。

アルトアートと思いきや毎回イラストレーターが変わっているダイヤモンド・ソード

 

 初出は極神編3弾、「ダイヤモンド・カッター」のスーパーカードであり、クリーチャーの攻撃不可を解除するブロッカーデッキの切り札となる呪文「ダイヤモンド・ソード」。

 ダイヤモンド・カッターとはテキストの違いで本当は微妙に範囲が違うものの2コスト軽減されたのは大きく、呪文コスト踏み倒しが増えていっているのも追い風です。

 


 多くはないものの度々再録されておりイラストも変わっているのですが、一見アルトアート版の様に見えますが、実はイラストレーターが変わっており、構図を踏襲したまま毎回新規イラストが作られ続けてきています。

 

 

 

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ダイヤモンド・ソード

 

 

 DM-26版はNAKAGAWA氏。原型になったダイヤモンド・カッターとは異なり、ソードを持ったクリーチャーが進軍するイラスト。ガーディアンらしき軍団が描かれていた18弾版カッターのイラストに近いイメージです。

 


 DMC-68版はhideki ishikawa氏。「ドラマティック・ウォーズ エンジェル&デーモン」収録であり、シナジーも無い預言者クルトが目立つ謎のデザインですが、これは覚醒編の光文明のメイン格・ファイブスターが「パワーの下3桁500」をテーマにしており、その主力としてクルトがフィーチャーされていたため。

 


 DMEX-01版はMiyamoto Satou氏。「ゴールデン・ベスト」は歴代シリーズを振り返る内容でしたが、極神編の代表として、同期の光陣の使徒ムルムルを携えたイラストで再録されました。ムルムルを並べてパワー強化、ダイヤモンド状態にして攻撃というのは分かりやすいコンボで、納得の組み合わせ。

 

 

 極神編では初期のカードのスーパー化(低コスト化、高パワー化、種族変更、殿堂入りカードの調整など様々)がテーマの1つとなっていました。特に、「ダイヤモンド・ソード」が収録された第3弾「超絶VS究極」はスーパーカードが推し出されており、タイトルにもなっている肝心のゼンアクより、ボルシャック・大和、パロム・エンペラー、キング・アルカディアスの3大主役クリーチャーのリメイクが目立っていたほど。
 ダイヤモンド状態を生み出すカードでは、軽く条件も無いため汎用性に優れています。出た当時は「デュエマもよく5年も続いたなー、それぐらい経てばこんな強いのも出るわなー」なんて言ってたのですが、まさかここまで息の長いカードになるとは。

 ツインパクト化もカッターの方だったので、それだけパフォーマンスに優れた物と公式にも認識されているようです。

 

あの日道に迷ったボーン・ピアースの末路

 

 第3弾という初期に登場したクリーチャーでありながら、令和の時代、謎のブラックボックスパックにて、実はものすごく明るい性格だったと判明したボーン・ピアース。

「うごめく者ボーン・グール」のフレーバーテキストでは「彼らは知性を捨て〜」と解説されていたリビング・デッド族ですが、彼の場合全然そんな事はなく、普通に意思疎通でき、すごろくをするだけの知性を持っていた様です。

 

 

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明るい性格だったボーン・ピアース

 

 かつてのボーン・ピアースがどの様な人物だったか詳しくは不明ですが、わずかに背景ストーリーで描写がありました。第4弾の「孤高の願」のフレーバーテキストにおいて、孤高の願が究極最終必殺奥義を使い、ボーン・ピアースをちょっと道に迷わせています。

 おそらく、ピアースも闇文明の自然文明の戦地に送られた怪物の1体だったのでしょう。そして、その後迷ってしまったピアースが無事に目的地にたどり着けたのかは不明のままフェードアウト…

 

 

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ボーン・ピアースの宿敵?

 

 そして、彼らが収録された3・4弾の発売から約17年経って、謎のBBPでボーン・ピアースがデュエマすごろくマスターになっていた事が判明。永遠の命を持つリビング・デッドであるボーン・ピアースは迷いに迷い続けて、いつしか迷路を進むゲーム・デュエマすごろくを極めていた。そんな伏線回収の仕方がありますか。

 

 

 「昔、道に迷ってたやつ」という特徴だけで、デュエマすごろくの看板クリーチャーにされるという大抜擢。ブラックボックスらしい謎ピックアップ。

 

赤青武者ワンショット 〜ツインパクトアレンジバージョン〜

 

 だいぶ前にツイートにも載せていたデッキ。武者ワンショットをツインパクトカードで現代風アレンジしてみたデッキです。

 

 

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4×海底鬼面城

 1マナで張れる城。序盤から手札を整えていく。


4×勇愛の天秤

 2000火力か手札交換のモード呪文。トリガーで唱えてザークピッチを捨てる手段にも。昔はエマージェンシー・タイフーンを使っていましたが、速攻対策になる点からこちらに入れ替え。


4×竜装ザンゲキ・マッハアーマー

 普段はドラゴンのコスト-1の置物として、ドラゴンにクロスすればスピードアタッカー化でき、ボルメテ武者には無料クロスできる、武者ワンショットのキーカード。


4×叡智の聖騎士スクアーロ/エナジー・ライト

 コンボパーツ集めのドローソース。微妙な武者の除去範囲を補う。ライバルだった天門対策にも。


4×ハリケーン・クロウラー/ブレイン・チャージャー

 ドローしつつ4→6の流れができるためマッハアーマーのサブプランになるカード。ハリケーン・クロウラーとしては、マナに置いたりマナ送りにされたバルケリオス達を回収して再展開に備える事ができるように。


4×ボルメテウス・武者・ドラゴン

 キーカード。当時ではまだわずかな例しかなかった専用サポートの概念を確立した主人公ドラゴン。


4×バルケリオス・ドラゴン

 アーマード・ドラゴン2体でGゼロの元祖バルケリオス。先にバルケリオス武者を出せるならそのまま連鎖して召喚可能。


4×バルケリオス・武者・ドラゴン

 ボルメテ武者がいればGゼロできるもう1種のキーカード。マッハアーマーのおかげで即打点になり、元祖バルケリオスの頭数稼ぎにもなります。


1×バルケリオス・G・カイザー

 3体という条件は軽くなく、枚数は抑えめに。バルケリオス三世代が並ぶ姿は壮観。


3×翔竜提督ザークピッチ

 バルケリオス収集担当。ハンデス対策として、ピンチに武者達を引き込んで逆転できれば格好良い。マッドネスで出せれば、引き込んだバルケリオスの参照元にもできる。


戦極無双

 割振火力Sトリガー呪文。武者がいれば範囲が広がるものの、若干ロマン寄り?格好良いからヨシ!

 

 

 クロスギアや城が役に立つので、当時を思い出して懐かしのコンボに。武者シリーズでは大和・ドラゴンや剣誠・ドラゴンも魅力的ですが、今回はバルケリオスに目的を絞っています。

 今回は使っていませんが、ドラゴンが出る度にドローできるリップ・ウォッピーもバルケリオスらのGゼロと相性が良いなと思います。

謎のBBP版ヴォーミラのフレーバーテキストの謎

 

 イラストは全体がフォイルで鏡の様になっている、イラスト無しのジョークカードと鏡台のクリーチャーという設定を織り交ぜたブラックボックスパックらしいカード。イラストが存在していないという、同弾の愛魂憎男とは別ベクトルで超越男の跡を継いだカードとも言えます。

 

 

 フレーバーテキストは「謎」のブラックボックスという事もあってか、背景ストーリーではほとんど謎のまま退場した闇文明の王達に言及する物です。

 その内容は、デ・スザークによって滅ぼされた闇の七王だったが、「名前を言えないあの方」の思念は残っている。そしてその姿がヴォーミラに写る、というもの。

 

 

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ヴォーミラフレーバーテキスト

 

 

 ヴォーミラに写るのは、あの方の姿。そしてこのカードが鏡仕様のヴォーミラという事は、プレイヤーがヴォーミラを覗き込んでいる状況を現したカードであると捉える事ができる。そうなると、「あの方」の思念=プレイヤーの姿という事に?

 

 

 ヴォーミラを使っているという事はテキスト内で出てくるデ・スザークを含めその派生体であるドルスザクを使っているであろう事から、デ・スザークを操って古き七王を粛清した=あの方の思念を受け継いだプレイヤー自身が新たな闇の王…?

 

 

 闇の重鎮である「あの方」の名前を言えないのは、真の闇の支配者はクリーチャー世界の外=人間世界にいる「あなた自身」なので、クリーチャー達は認識できない、ストーリーの設定に書くことができない、という事かもしれませんね。

 

15年前なら天下を取ってたかもしれない速攻獣

 

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 「強戦士フレイム・クロー」はあのブレイズ・クローのデメリットはそのまま、2マナ・パワー4000にサイズアップしたクリーチャーです。十王篇第1弾で収録され、そのスペックやフレーバーテキスト通りか、スタートデッキでのブレイズ・クローやザビ・クロー再録に続く登場となっています。

 実は同弾では自然文明に同コスト同パワーのバニラ「ちんぱんじー」が出ていますが、こちらはデメリット持ちで若干パフォーマンスが悪いという点は昔ながら火文明ウィニーらしい。しかし「ちんぱんじー」は軽すぎて「駱駝の御輿」のサポート外という見えないデメリットを持っているため、見方ではどっこいどっこい。

 


 火文明の軽量獣でこのサイズは初期から然程珍しくはありませんでした。ただし、速攻に向かないデメリットや、パワーアタッカーによる打たれ弱さにより、どうにも活躍しにくいものばかりでした。安定した速攻獣が出始めたのは、転生編の辺りからかと思います。

 転生編のエルジージョは、2マナでパワー4000は当時のバニラ基準の倍、ランデスのデメリットも速攻ならあまり関係ないと、まさに当時の赤単の申し子というスペック。今でも速攻に組み込まれるギミックとしては、SバックやGゼロが出たのもこの年です。その後の不死鳥編でもファルゲン、ホノオといった軽量高パワーのヒューマノイドが追加されたり、火や闇の中堅アタッカーにデメリットの小さいWブレイカーが増えたりしています。

 


 しかし後にはコンボでのスピードアップ、また逆に速攻対策が強化されていった事で、単体でのパワー自慢の役目は減っていきました。(以前はせっせとローズ・キャッスルを建ててノーブル・エンフォーサーを飾っていたもの…)

 


 現在までブレイズ・クローが現役である強みは召喚自体にはデメリットなく1ターン目から出せるという点。反対に、2ターン目にやりたい事は多用になっています。

 仮に転生編頃の赤単であれば、エルジージョよりもディスアドバンテージが軽いため、ブレイズクローから続く次鋒となれたかもしれません。世が世なら赤単のエースだったかもしれない、ドラゴノイド速攻が天下を取っていたかもしれない、そんな妄想が湧き立つ1枚です。