俺のデュエマは周回遅れだ!

TCGのあんな事やこんな事について書きます。

攻撃できるブロッカーは強力な能力設定だった?

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全方位カードファイルより

 

 コスト6、パワー4000、ブロッカーというシンプルなスペックであるシーマイン。その割にベリーレアと高レアリティですが、最初期のベリーレア、スーパーレア(特に進化クリーチャーも未登場の第1弾)は準バニラのファッティが多くを占めていました。その中では、パワー押しでは無いのはむしろ少数派でした。

 

 

 第1弾収録で、同じく6コストで攻撃可能なブロッカーである滅びの影ナイト・マスター(闇文明)は、レアリティはレアとシーマインより低く、パワーも1000低くなります。非力でパワーが低めという設定だった両文明ですが、ブロッカーの質では水文明の方が良く、これらのカードも闇文明に比べて優位なステータス設定だった様です。(ただし、後年のゴースト種族の強化により、あちらはカワハギ・ジャケットから出せるというメリットができています。)

 

 

 全方位カードファイルの解説では、攻守どちらも任せられる変幻自在のクリーチャーといったデザインだった様ですが…高レアリティなのも強力カードと認められていたからでしょうか。

 デュエマのルール上、攻撃もブロックもタップが必要なため結局どちらかにしか使えず、目的をアタッカーかブロッカーどちらかに絞るのであれば他に軽いカードや高打点のカードがあるというジレンマを抱えていました。

 第1弾内でもパワー2000~4000の軽量ブロッカーは豊富で、リカバリー力皆無な当時の速攻を止めるなら充分。逆に後半では4000程度では使い捨てになりかねません。まだまだカード全体の平均パワーは低かった中でパワー4000はそれなりですが、火力呪文にトルネード・フレーム(パワー4000までの1体破壊)があったので、耐性を考えるとむしろギリギリアウトでした。

 ただ、水文明最強のキング・オリオンがパワー6000しかないため、これ以上高くする訳にも行かなかったのか…。

 

 

 後年になってからは淡泊なスペックに見えてしまうカードですが、デュエル・マスターズの黎明期に、狂暴性と美しさを兼ね備えたデザイン、変幻自在に立ち回る攻防一体のトリッキーな水クリーチャーという方向性を示した1体であった事は確かでしょう。