俺のデュエマは周回遅れだ!

TCGのあんな事やこんな事について書きます。

15年前なら天下を取ってたかもしれない速攻獣

 

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 「強戦士フレイム・クロー」はあのブレイズ・クローのデメリットはそのまま、2マナ・パワー4000にサイズアップしたクリーチャーです。十王篇第1弾で収録され、そのスペックやフレーバーテキスト通りか、スタートデッキでのブレイズ・クローやザビ・クロー再録に続く登場となっています。

 実は同弾では自然文明に同コスト同パワーのバニラ「ちんぱんじー」が出ていますが、こちらはデメリット持ちで若干パフォーマンスが悪いという点は昔ながら火文明ウィニーらしい。しかし「ちんぱんじー」は軽すぎて「駱駝の御輿」のサポート外という見えないデメリットを持っているため、見方ではどっこいどっこい。

 


 火文明の軽量獣でこのサイズは初期から然程珍しくはありませんでした。ただし、速攻に向かないデメリットや、パワーアタッカーによる打たれ弱さにより、どうにも活躍しにくいものばかりでした。安定した速攻獣が出始めたのは、転生編の辺りからかと思います。

 転生編のエルジージョは、2マナでパワー4000は当時のバニラ基準の倍、ランデスのデメリットも速攻ならあまり関係ないと、まさに当時の赤単の申し子というスペック。今でも速攻に組み込まれるギミックとしては、SバックやGゼロが出たのもこの年です。その後の不死鳥編でもファルゲン、ホノオといった軽量高パワーのヒューマノイドが追加されたり、火や闇の中堅アタッカーにデメリットの小さいWブレイカーが増えたりしています。

 


 しかし後にはコンボでのスピードアップ、また逆に速攻対策が強化されていった事で、単体でのパワー自慢の役目は減っていきました。(以前はせっせとローズ・キャッスルを建ててノーブル・エンフォーサーを飾っていたもの…)

 


 現在までブレイズ・クローが現役である強みは召喚自体にはデメリットなく1ターン目から出せるという点。反対に、2ターン目にやりたい事は多用になっています。

 仮に転生編頃の赤単であれば、エルジージョよりもディスアドバンテージが軽いため、ブレイズクローから続く次鋒となれたかもしれません。世が世なら赤単のエースだったかもしれない、ドラゴノイド速攻が天下を取っていたかもしれない、そんな妄想が湧き立つ1枚です。