エラッタの後ルール変更で結局元通りになったガントラ・マキシバス
Wドッキングパックチーム切札&チームウェイブで再録された「ガントラ・マキシバス」は、過去にもそれなりに再録はされていましたが、今回はドラゴンサーガ以来と久しぶりの収録でした。
同時発売の鬼札王国&不死樹王国には、新規ビークル・ビー「ロボネコ・フシャーン」がいますので、令和になってまさかのビークル・ビー推しがあるのか…。
元々ドリームメイトのサポート種族でしたがその傾向が強かったのは最初だけ(他の不死鳥編ハイブリッド種族にも言える事ですが)、マキシバスはチーム切札、ロボネコは不死樹王国のサポートに就く事になり、種族内で分裂をしてしまっています。
アタックトリガーでのマナ加速が可能な低コストクリーチャーである事から、キリフダッシュと組み合わせる事が分かり易い初心者向けカードとしての抜擢かと思います。
初心者向けという意味では、初出自体がスターターデッキに該当する「ワイルド・キングダム」での新規でしたので、お馴染みの役目とも言えます。
また、カード自体にも久しぶりの仕様(?)があります。
実は、初登場時のマキシバスは、テキストから多色カードのルールであるマナゾーンへのタップインの記述が抜けてしまっていました。当時はテキストの欠落ミスであったので、再録版ではいつもの定型文が追加されていました。
ところが、双極篇での多色ツインパクトの登場に合わせて、多色カードのタップインは能力テキストではなくルール扱いとなり、カード上では欄外への記述となりました。これにより、今度は追加されたタップインの定型文がマキシバスのテキスト欄から消え、当初のミスだったテキストに戻る事となりました。
初出版と十王篇版では欄外に記述があるかないかの違いはありますが、現在のテキストは再びアタックトリガーのみに。どちらにせよルール上挙動は変わっていないのですが、テキスト上は当初の間違っていたものが結果として正しくなったという、珍しい経験をしているカードです。